宏美と慎二は、結婚して10年目に、ようやく待ち望んだ子供を授かったが、
出産日が近づいたある日、宏美は慎二のもとを去り、入院する。
慎二は病院を探しだし、出産予定日の数日前から妻が入院する病院へと足を運び、
妻の身体を気遣いながら、父親としての責任感を昂揚させ、その時を待った。
元気な女の子が誕生した。
顔を近づけながら幸せに浸る慎二は、宏美が発した言葉に耳を疑った。
「あなたの子供ではないの、三度会った事のある男性の子なの」。
その時の慎二の胸襟は察することは あまりにできないが、
二人の間に縁を授かって生まれた子供を育てる決心をした。
なにより、宏美への愛は更に大きなものとなっていた。
名前は慎二がつけ、お風呂に入れるのは慎二の役目となり、
仕事が終われば真っ直ぐに帰り、家族三人の幸せな生活を味わっていた。
ところが、夫婦関係に少しずつヒビが入りだし、
宏美は1歳2ヵ月になった女の子を連れて家を出てしまった。
宏美は実家に籠り、離婚の準備をすすめ、
離婚成立後は女の子の実の父親である男性のもとへと向かった。
血縁上で認められた家族がそこにあり、
やがて宏美は女の子の実の父親との再婚を果たしたが、
前夫である慎二との話がもつれ、宙に浮いたままの子供の親権の問題に頭を悩ませた。
慎二が悩ませたのは頭であったか、痛めていたのは心であったか、
離婚後、一度も会わせてはもらえない子供の写真を毎日見ては涙していた。
宏美は娘の代理となり、親権を我物とする為、裁判を起こした。
DNA鑑定を提出し、血縁上の父親に親権をと訴え、慎二は戸籍上の理由を盾に闘ったが、
一審二審ともに宏美の勝訴となり、慎二は判決に対して不服を申し入れ控訴した。
子供をめぐる二人の争いは、最高裁までもつれ、法律と世間の常識と定説に委ねられた。
DNA鑑定が犯罪の検挙立証資料として用いられるのは良しとして、
お金さえ出せば誰でも鑑定できてしまうのは如何なものか、
と提唱された真の理由がこのケースであると、この裁判を知ったネット民達は口を揃えた。
慎二の強みは、民法第772条~嫡出推定制度である。
嫡出推定(ちゃくしゅつすいてい)
1.妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
2.婚姻の成立の日から二百日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から
三百日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する。
上項は116年前のDNA鑑定が無い頃に制定された法律であるから、
こんな制度は現代では通じないと唱える民も多い。
一審二審と慎二が敗訴していたことで、
今回の判決も子供の親権は宏美の現在の夫のものになると思われていたが、
最高裁の判決では「DNA鑑定は無視できないが、嫡出推定を軽んじることはできない」として、
慎二が逆転勝訴した。
最高裁ではあくまで法律によって判断する、民法第772条にそうあるのだから、
個人個人のケースで左右する判決を出すわけにはいかない、
ただDNA鑑定が確かとなったこの時代、
民法を変え、細かな凡例を加える必要があり、それは裁判所では無く、
国会で早急に論議されるものだ。
というのが今回の判決の概ねで、裁判所は個別に突っ込んだ一方向の結論を濁し、
国会での法改正の打診に逃げた、と僕は理解した。
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前段はここまで。
実際の裁判をネタふりにしてしまうような書き方はどうかと思うけど、
これを読んでくれている読者の女神様達ぃ~、
仮名だけど、この宏美と慎二をどう思う?
今日の判決は、上記の件だけでは無くて、大阪と香川、計3件に対しての共通判決で、
香川のケースは、実の父親じゃない戸籍上の夫が、他の男との子供を産んだ妻に対し、
その子は俺の子じゃないから実の父親んとこに行けよ、というもの。
誰の子供であるかというのは、女性にしかわからない。
DNA鑑定が市民レベルのお手軽になっちゃったもんから、
妻しか知らない秘密を墓場まで持って行く事ができなくなっちゃった。
おそらく物凄く多いと思うんです。でしょ?だよね。
今が幸せなら、不思議を感じても、あえて触れないでいる夫もいる。
それが賢いのかどうかはわからないけど、女性って、女性って。ねっ。
こんなふうに思ってしまう僕は既に不幸で、心底から信用と信頼の幸福な結婚はできないのかもな、
と思うとすっごく悲しい。
そんな人ばっかりじゃないよ、と言われても、貴女も女性ですしねぇ…って。
疑ったらキリが無いから、僕は全てを信じて女神様達と会っていたんです。
嘘をついていても、その嘘を終始つき通す力が女性にはあるから、
そこにも甘えて、僕は女神様と会話していたんです。
死ぬか生きるかの、本当に辛い相談を僕みたいな立場の男にするはずがない。
会話のネタは、女性の憧れだったり、理想の女性だったり、
僕の前では変身してくれていた女性が多かった。
その裏を推測したりするのも僕は楽しかったし、
なにより変身してイキイキしているのを見るのが好きだった。
そんなふうにペーパームーンな関係でもお互いが満足するなら良いと思っていて、
ついでに、僕の事を忘れて欲しくないから、ちょっとだけ特別な印象を、って。
40代で結婚を諦めた女性もいた。男ってさぁ~が口癖のよう。
でも子供を欲しがってたのは、本当に子供が好きなのか、自分の老後を考えたからなのか、わからない。
偽りの、仮の姿を見せられて、その中でもお互い楽しもうとしていた僕。
僕は周知の通りのM男で、がんじがらめに縛られたらマジで抵抗もできなくなって、
手コキで攻められまくり、射精コントロールを失った時に、不意打ちの騎乗位でズブリと挿入され、
激しく腰を動かされ、中での射精を余儀なくされる。
僕が最も避けていたことが起こり、逃げ腰であばれながらひっこ抜いた。その直後に射精。
さすがに僕は真顔で「どうするつもりなの?」と訊いた。
その後、何度も言葉のやりとりをし、最後の僕の言葉は、
「俺の遺伝子なんてしれてるよ」。
本番禁止のルールの中、そのような関係になってしまった僕にも責任があるけど、
「今日は安全日だから中で出しても大丈夫だよ」という女神様を数えれば片手ぐらい。
100%大丈夫は信用していない。他の思惑があっての言葉なのかもしれない。
勿論、流れで挿入までいくなと思われる3分前には、
自分でゴムを知られずにつけるというのも、僕らのテクニックの一つだけど、
挿入中に盛り上がってくると、乱れ乱れの中、無我夢中なふりをして
わざわざゴムを外して挿れ直す女性も。
その時は正常位、漏れてしまうのが怖くて、早めに抜いてお腹の上で擦って射精させた事も。
「……だって、生とゴムとでは、感触が違うんだもん」と軽く言われたけど、
彼女にはそれなりの覚悟ができているのではないかと思うと怖くなってしまう。
中出しは気持ちいいよ。でも僕はそんな刹那的快楽主義者では無い。
万が一の時の恐怖感が強襲する。
僕、常識を書いているつもりだけど、
……常識だよね、でもさぁ間違った手段でも欲しい時ってあるんだなぁ これが……
と思ってこれを読んでいる読者の女神様もいるんじゃないですか?
映画「ガープの世界」。
あの映画を観た時の男性の感想はおそらく400字詰め原稿用紙1枚。
女性は軽く3枚は書ける気がするんです。
長くなりました。
最後まで読んでくれたらありがとうございます。
次回から画像貼るからwww