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実話小説・隣の女子寮-31

tz104

 会う度に綺麗になっていった葉月さんとは、週に1度のペースで会った。
かつてのおしゃれさを取り戻し、本当に美しくなった。
彼女の美しさを言葉に出して称える度に、
「若い男のエキスを吸い取っているからだよ」と、彼女は言ったが、
そんな根拠のないまやかしに、俺は頷けるはずもなく、
「そんなのありえないって」と笑うと、
「ホントなんだよ」と後ろから抱きついた。

 俺は葉月さんと会う度に、高校に昼から出たり早退したりを繰り返していたが、
お金の無い二人には毎回のホテル代もままならなかった。
二人の関係は三ヶ月間続き、俺が高校3年になったのを期に別れた。
それは最初から二人で決めていたことだったが、
「どちらかが飽きるまで期間を延ばさない?」と言った俺に、
彼女は「約束だよ」と首を横に振り、
「涼汰は彼女を作りなさい」と見つめながら言った。

 行為の時に、早く果ててしまう事が悩みの俺だったが、
彼女との関わりの中で、悩みは解消された。
少しでも持続できるように、彼女が色んなアドバイスをしてくれ、
二人、汗ばんだ身体を摺り合わせながら、試行錯誤を繰り返した。
俺が持参したプリントを見せながら「48のスタイル全てをやってみたい」と言うと、
「マジで?」と笑うと、少し考え「興味あるかも」とプリントに目をやった。
行為の最中に感じもせず「スポーツだね」と言った彼女の顔は汗だくだった。

彼女自身のポイント探しにも励んだ。
浅めの挿入で上部を小刻みに突いてみたり、
一度のストロークを、抜けるか抜けないかぐらいの所から思いっきり奥まで突く
振り幅の大きい挿入を試みたりもしたが、彼女が一番感じてくれたのは、
腰を持って少し浮かせて両脚を抱え、奥の上部を力強く突く体位だった。
それをしてあげると彼女はいつも自分の指を咥え、可愛らしく悶えた。
やがて全身に力が入り、蜜壷の締り具合もピークに達すると、
腰がさらに浮き、抱えた両脚がピーンと伸び、つま先には力が溜まり、
指が丸まったまま、全身が痙攣のような震え方をした。

可愛らしかった。
フィニッシュはいつも、夫とは一度もやった事の無いその体位だった。

俺はメンタル面が優先して行為に励む男。
自分だけの世界に入り込めば、始まってわずか1分でいける。
が、相手の事を考え、相手が満足を得られるまでもたせようと念じれば、
いつまででも持続できるようになった。
彼女のおかげだ。
とても感謝している。

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| 小説・隣の女子寮 | 01:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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