先月まではホテルに呼んでくれていたけど、
今月に入って、店を辞める連絡メールしたところ、
すぐに指名予約をもらって、初めて家に呼んでくれた女神様。
その時に「さよなら」を言ったはずだったのに、
その2週間後に、また指名をしてくれて家に招いてくれた。
受付から<マユ姉(仮)から指名入ってるよ、午前0時、120分、自宅>
と携帯にメールが届いたのは、会社で忙しく時間に追われていた午後2時。
4時までに企画書を仕上げてクライアントに納品しなければならなかった。
pdfファイルをPCメールで送るだけなら良いのだが、
ノベルティのサンプルも届けなければならないので、
トラフィックにかかる時間が余計にかかる。
路面状態の悪さに、車ではなく電車を利用したが、
無事、4時ちょうどに納品完了。
昼飯も食べていなかった。
途中の駅で降りて、懐かしいラーメン店で絶品の味噌ラーメンを注文した。
iPadでスケジュールを確認し、今日はもう急ぎの案件は無いな、
と確認すると、頭は ただちに夜モードに切り替わり、
マユ姉の姿が頭ん中いっぱいに広がった。
とってもオシャレだけど、かなりガサツなマユ姉。
ホテルで会っていた時の通勤着、下着姿、全裸。
家に呼んでくれた時の家着、下着姿、全裸、悶絶の表情、そして部屋の間取りまでの静止画が、
頭の中を埋めつくした。
玄関……、散らかってたなぁ。
3足の夏物ヒールが転がって、冬物ロングブーツは2足ともだらしなくヘナッと折れていた。
ラーメン店を出て、駅に向かう途中にある靴店に立ち寄った。
探し物はすぐに見つかった。一本180円。
ロングブーツを姿勢よく立たせるプラスチックのスタンドを2本買った。
一度家に戻り、マイカーで会社に戻ると6時近かった。
終業後、友人らと待ち合わせ、8時半まで居酒屋で語り、
9時から予約の女神様が待つホテルへと向かった。
90分コースだったけど、12時半まで一緒に居た。
そしてマユ姉の家へ。
ブーツスタンドを持ってチャイムを押したけど、
照れくささと不安で玄関の外の壁に立て掛けて、何も持たずに玄関に入った。
相変わらず茶色のブーツがクタッと折れ、黒のブーツはヘナッと折れたまま横たわり、
ヒールの上に被さっていた。
でも、ほっと安心。買った物が無駄にならなくて済んだようだ。
マユ姉は…、マユ姉は挿入でしか果てようとしない。
クンニと指でギリを迎えると自分で腰をひき、挿入をせがむ。
その日、マユ姉は騎乗位で1回、正常位で1回イッた。
帰り際に玄関で「あっ、涼汰にクリスマスプレゼント」と渡された箱。
「ボールペンだよ」。
ブランド志向のマユ姉のことだ、けっこう高い物を選んだに違いなかった。
『ありがとう』と言い、その場で軽いキスをした。
玄関を出て、エレベーターホールまで送ろうとするマユ姉が、
「あれ?何コレ」と壁に立て掛けられたブーツスタンドに気がついた。
『あっそれ……ブーツを折らないで立てておくやつ』
「涼汰が買ってくれたの?アタシに?」
『……うん』
「ありがとうーーーーっ、欲しかったのコレ、いくらしたの?」と、部屋に戻って財布を取りに行こうとした。
『いや……別に……いらないよ、メッチャ安いから、安すぎるから……』
「いいの?じゃあ貰っとくね、ありがとう」
360円とは言えない。
クリスマスプレゼントだとも思われたくない。
あまりにもダサすぎる。
なんだか急に恥ずかしくなり、言葉も無くなった。
そんな俺にエレベーターホールでマユ姉が、かなり激しい、マジでディープなキスをして来た。
「メアド勝手に変えるなよ涼汰、変える時はちゃんと伝えろよ涼汰」。
マユ姉は、もう今年は会えないと思ってそんなことを言ったはずだけど、そうはならない。
クリスマスプレゼントを持って、今年じゅうにまた部屋のドアをノックするつもりだから。
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| | 2011/12/21 23:21 | |