僕のスタイル。
S女様でもM女様でも、そのプレイは決まっている。
プロデューサーやディレクターじゃないのだから、
そのバリエーションもよくあるパターンになりがち。
彼女達が毎日妄想オナニーにふける時のストーリーも
毎日更新されるわけではないようだし、
頭の中に収まっている画像フォルダをちょっとだけ覗かせてもらったとしても、
きっと趣味にそった同じような画像が数枚と、
「想い出」と名付けられたフォルダの中にあるかつての知人。
そして叶わないと思いこんでいる顔みしりや見かけるだけの男性達の
「妄想」と名付けられたフォルダ。
女神様にとって、僕が想い出の人達が収まるフォルダに入れるわけがない。
こういう立場だから、思い入れをたっぷり注ぎこまれてもレスができない。
「重い」とか「困る」という感情ではなくて、それなりに付き合って欲しいとただ願う。
でも、心や頭の片隅にちょっとだけ憶えておいて欲しいとも願う。
だから妄想を叶えてあげたいと思いながら、女神様との時間を過ごしてきた。
今回の復帰もその気持ちは変わらない。
錯覚でも「叶えてあげられたかな?」と思えた時の笑顔をもう一度見たくて復活を決めた。
二人の行為の確認という意味で僕はiPadを持ち込んで、
会話の際には何気なく画像を見せたりした。
その女神様にはセレブ志向があり、努力を重ねた結果、
僕と会わなかったこの8カ月で、セレブに近づいた印象がある。
1年前に会った時に僕はSを自称した彼女に海外の画像を見せた。
日本人の中年男性がいやらしくクンニをしている画像ではなく、
構図や体位がセレブっぽいイメージ画像。
「こういう画像ってどこにあるの?」と訊かれ、サイトURLをメールした。
彼女はこの1年間、海外のS女性サイトをたくさんブックマークし、
先日再び会った際、彼女はアンドロイドの中に収まめられた数枚の画像を僕に見せた。
その画像が今回アップした画像。
「こういうの誰かとできた?」と尋ねると、「できてないよ、相手がいないよ」と。
僕達は先日これをやりました。
彼女が好きな画像の通りに。
彼女の頭の中の画像フォルダに、これらの画像が今後ずっと長い間保存されていて、
その画像のプロパティには僕の名前が書き込まれている。
そんなでしゃばらない立場でいたいと思うんです。