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実話小説・隣の女子寮-55

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瑞穂は20分で家に着いた。
掃除をするのに精一杯で、シャワーを浴びることができなかった。
俺の身体は穢れていたから、シャワーだけは浴びておきたかった。

瑞穂がリビングテーブルにケーキを置いた。
「時間経ったからクリーム美味しくないかも」。
「うわっ!お店のケーキみたいじゃん!ホールごと食えそう!」
「ホールごと?いいよ、ウチさっきも食べて、ケーキいらないから」
俺はカットもせずに大きなフォークをケーキに突き刺すと一気に口に運んだ。
「美味い!」。
実際のところは彼女が言ったとおり、ホイップクリームがベチャッとしていて、
スポンジにも弾力がなくなっていて、苺の酸っぱさが妙に強調された味だったが、
あっという間に1ホールをたいらげようとする俺を見る彼女の表情が、
あまりにも嬉しそうだったので、それに応えて、一気にたいらげた。
「美味かったー!まだ食えるし」と無理を言った。
「すごいね、お腹空いてたんだね」
満面の笑みを浮かべる彼女を見ていると、キスをしたい衝動にかられた。
昨夜からあれほど何人ともキスをしたというのに、
穢れの欠片もない瑞穂の唇が恋しく感じた。
「今キスしたら、ケーキの味がするね」
ケーキを食べることも、この科白を恥かしげもなく言うことも、全てシミュレーション通りで、
いずれは俺に襲われる身の瑞穂の反応を確かめてみたのだ。
「いいよ、してみる?」
笑顔でそう返されて、拍子が抜けた。
おそらく昨日の女の子達と同様で、背伸びをして、大人に見せたがっているのだと、
俺は「それじゃあ」と、瑞穂の肩に右腕をまわし、左手で顎を上に向け、キスをした。
唇が離れると「甘いね」と瑞穂が笑った。
その笑顔が可愛くて、もう一度唇を重ね、舌をゆっくりしのばせると、
前歯に当たり、やがて口が開かれると、舌にたどり着いた。
からめた舌はゆっくりと動き、裏筋まではわせて、舌先を軽く吸うと、ちゅーっと音がした。
照れ笑いでも挟ます、デイープキスを続ける二人、
口で呼吸を少しだけすると、自分の息が生クリームの匂いを連れて戻って来た。
右手が瑞穂の胸を触る。ブラウスの胸のボタンの真ん中二つを外して、右手を滑り込ませると、
レースのブラジャーの感触が伝わり、今度は谷間から手を滑らせ、左の乳房を手で覆った。
大きかった。思ったよりも、うんとうんと大きかった。
普段、隠しているのがもったいないと思った。
乳首の上、指を何度かやさしく通過させると、すぐにピクンと乳首が硬くなり、
清純な彼女の息が「ふっ」と漏れた。
完全に主導権を握っている俺は、このままソファーの上で、クライマックスまで攻め立てようかと
押し倒す勢いを持ったが、里佳子との行為の後、シャワーに入っていないことを思い出し、
「シャワー浴びていい?」と言い、中断させた。
「うん、一緒に入ってあげてもいいよ」。
またしても、彼女らしからぬ言動に、咄嗟に「え?」と聞き返してしまった。
「涼汰の身体、洗ってあげる」。
瑞穂は左の乳房を覆ったままの俺の手の上に左手を重ねて言った。
「うん、じゃあ俺も瑞穂の身体を洗ってあげる」。
そうして二人はバスルームへ向かった。

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| 小説・隣の女子寮 | 11:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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