私と亜美さんが知り合ったのはモバゲー。
同じ町住みのコミュでコメのやりとりが始まった。
亜美さんは22才、Hな日記の内容がすごく過激で、
私は毎日ドキドキしながら読んでた。
とにかく男性遍歴がすごい。
積極的に逆ナンパしては関係をもつ亜美さん。
私は経験はあったけれど、男子に声をかけるなんて無理。
でも、願望はあった。妄想はかなり。
クラスの男子の何人かは私の頭の中では真っ裸になっている。
でも全ては妄想。だから妄想を現実のものにしている亜美さんには色んな意味で魅かれた。
ある日の亜美さんの日記。
「弥生と二人で駅にいた時、かなりのイケ君を駅でみた、
DKのカレをなんとかしたかったけど、電車で行っちゃった、
ウチも弥生も、すごい残念だった」
私はコメした。
「その男子も残念なことしましたねぇw、亜美さんといいことできたのにぃw」。
亜美さんからミニメが届いた。
「マジでイケ君だった、○○駅で銀色の○○のエナメルバッグ持ってた、○○部っぽかったよ、
また会いたいなぁ、次に会ったら絶対に誘ってやる!w」
私は亜美さんにミニメで返信した。
「制服着てましたか?どこの高校のメンズなんでしょうね、私も会ってみたいですw」
「あのブレザーは○○高校の男の子だよ」
それは私と同じ高校。
亜美さんが彼を見た駅名、銀色のブランドロゴ入りのエナメルバッグ、そして部活。
私は亜美さんがもう一度会いたいと言っているイケ様を知っている。
隣のクラスの本庄君。
亜美さんの言うとおり彼はかなりのイケメン。
綺麗な顔すぎて近寄りがたいという女子もいる。
でも性格はかなりおとなしい、無口で心を許す男子はあまりいないと、
隣の中学の女友達から情報が入っていた。
そして、この半年で10人にも及ぶ女子が告白しては断られていたことも知っていた。
亜美さんへのミニメ。
「そのメンズと次に会えたら亜美さんは何するんですか?w」
すぐに返事が来た。
「絶対に速攻でやっちゃうw、弥生もきっとやっちゃうかもwでもウチが最初w」
私は悪戯心がわいた。
「そのメンズ知ってますよ、会いたいですか?」
「マジで。めっちゃ会いたいんだけど!」
「あんまり女性経験ないみたいですよ、かなりモテますけど、ミステリアスですw」
「ヤベー、そういうメンズいいじゃーん!会いたーい!」
私はドキドキしだした。何故だか、自分がするわけじゃないのにドキドキした。
おとなしくてミステリアスな本庄君が、亜美さんに汚されてしまうシーンは、
妄想生活を送る私には簡単で、萌え要素がたくさんだった。
「会わせます、本庄君をめちゃくちゃにしてあげてください」
私はそうミニメした。