画像と記事が関係なくてすみません。
昨夜の活動が終わったのは午前1時、
早めに終わって家に帰る途中にオーナーから電話があった。
オーナーからの電話はビビる。
何したっけ。俺、何かやらかしちゃったか?と恐る恐る電話に出た。
オーナーの口調がいつもと違う。かなり酔っている様子。
「今から1時間つきあってくれないか?」。
僕は車を駐車場に置くと、タクシーを拾って歓楽街へと向かった。
いつもの落ち着いたオーナーではなく口調もくだけていた。
「今月いっぱいで辞めるんでしょ?」
「はい、辞めます」
「絶対辞めろよ、この業界に漬かっちゃダメだからな」
「僕もそう思ってます」
「絶対に戻って来るなよ」
「はい、そのつもりです」
「他の店とかにも行くなよ、行ったらすぐにわかるんだからな」
「行かないですし、もう夜はやりません」
「約束だからな」
オーナーはいつも心配してくれてメールをくれる。
昼の仕事はちゃんとできているか、前向きに学習しているか、
いつも夜を早く辞めろ、とメールの文面は結ばれる。
男性スタッフにはオーナーと会ったことが無い者がたくさんいる。
ベールに包まれた人物で、影の男として噂される。
昼間の会社も経営している。
彼に言わすと、デリホス業は、
「必要としている女性がいるから、誰かがちゃんとした店を作らなきゃいけないから」。
考え方がものすごく好き。そんな人物に誘われるのは嬉しいこと。
オーナーがトイレに行き、戻って来た。
おしぼりを渡したホステスさんに、
「おちんちんにティッシュがついてた」と言った。
ホステスさんは「え?」と訊き返すと、
「おちんちんの先にティッシュがついてたの」
僕は思わず「ぷっ」と吹きだした。何故それを今言う必要があるのだろう。
ホステスさんも「先につくの?」と笑いをこらえて訊いた。
「うん、つくよな涼汰」
そういうネタを俺にふるなー、と思いながらも、
「はい、たまにひっつきます」
「ひっつくの?」ホステスさんがとうとう声に出して笑った。
「涼汰な、なんでかしらんけど最近特に先っちょに紙がくっつく」
「はぁ、そうなんすか」
「若い頃にはこんなにくっつかなかったのになぁ」
「はぁ、そうっすか」
「たぶん、歳とるとくっつかないようなコーティングが無くなるんじゃないかな」
「え?そんなコーティングあるっすか?俺にもコーティングあるんすか?」
「ある。若い頃にはちゃんとコーティングされてる」
「歯のエナメル質みたいなもんすかね?それって何質っていうんですかね?」
「さぁ、わからんけど、俺の友達も、最近先っちょに紙がよく貼りつくようになったと言ってた」
「オーナー、小便した後、毎回先っちょを拭いてるんすか?」
「拭いてる、トイレットペーパーでチョンって拭く、そしたらくっついちゃう」
「俺もチョンって拭きますけど、小便の時はひっつかないっすよ、あの時はよくひっつきますけど」
「じゃあ涼汰は先っちょに紙がくっついたモノを
何人もの女性に見られちゃってるのか?恥ずかしいな、おい、それヤダなぁー」
「いやいや、見られてませんよ、いや、見られたことあるな」
ホステスさんは笑いながら二人の話を聞いていた。
昨夜はどうでもいい会話を
“影の男”としてきました。
クンニ中、頭を両手でおさえる女神様。
僕はこうされるのが好きです。
女神様には無我夢中になって、我を忘れるほど感じて欲しい。
恥ずかしさも忘れて悶えて欲しいんです。