femona 女神たちの快楽

“僕の夜”にお世話になった男性オーナーが大好きだ。

　

「仕事は自分で作るもの」と、会う度に言っていた。
彼が云う「自分で作る」は、自分で新規開拓をするという意味ではなくて、
ビジネスモデルやシステムを自分で作る、という意味で、
会社を経営している立場から、ビッグネームのクライアントからの仕事であれば、
どんな仕事でも喜んで引き受けそうなものだけど、
その仕事が誰にでもできたり、予めゴールが決まっているものは あっさりと断る。
正直言って昨今の社会情勢からズレているその人を変人扱いする人々も多い。
でも僕は、今まで会った男性の中で誰よりも好きで、様々な影響を受けた。

　

そんな彼が突然「東北をなんとかしたい！」と言いだした。
今更？もちろん復興の意味で ですよね、と周りは言うけど、
考え尽くされた既出の復興策の他に、まだ彼しか考えついていない策があるのだと思う。
電話で「東北に行くからバイトとして頼みたいことがある」と言われ、
内容を聞かずに「はい、わかりました、なんなりと」と二つ返事で応えた。
しばらくして僕が手伝うのはデリヘルの戦略作りだということがわかった。
デリホスでは無くて、女性を男性の元へと派遣する従来のデリヘル。
彼は昼の事業と夜の事業の両方を企てている。
その夜の部分に僕が携わって欲しいとのことだった。
昼も面白そうだったけど、僕にはまだまだ今の会社で学び、貢献し、
恩返しをしなければいけない立場。

デリヘルが軌道に乗れば、次は女性用風俗店。
現在のところ東北には、
満足を届けられる女性向け風俗店が無いようだ。

　

聞けば彼はかつて東北でデリヘル店をオープンさせていた。
当時、暴力団との関わりが色濃い地方の風俗店は、
衛生面やサービスの質に難点を残すばかりだったようだ。
そんな地方に彼は独りで乗り込み、何の後ろ盾を持たずにデリヘル店をオープンさせ、
あっという間に東北一番店となり、同業他店も負けじと質を上げて競い、
気がつけはその県はデリヘル王国となり、関東のレベルと肩を並べるほどにまでなったという。
彼は目的を果たすと管理を他の者に任せ、斜陽を迎えると店を閉め、地元へと戻ったが、
彼が作った店は“伝説店”として今でも語られる。

その店無き後、地方性風俗はやはり暴力団の資金源となり、
同系列店での名前をすり替えての詐欺派遣や条例違反を始め、
あらゆる質が急降下してしまった。
それを嘆いた人々が彼にもう一度レベルを上げてくれるよう懇願したのだ。

　

その手伝いをします。
だから競合他店は多数の暴力団系風俗店となります。
「涼太の女神様、風俗姫がけっこういたから気持ちわかるよな」って。
彼は風俗利用客への訴求ではなく、まず現場で働く女性の気持ち面から考えだした。

現代はネット社会だから、僕が遠く離れていてもいくらでも仕事ができる。
僕はもの凄く楽しみなんです。
彼がどんなデリヘル店を作り、どの手段で盛り上げていくのかが。
そして次に控える女性向け風俗店。
早くそれに着手したいなぁ。

これを読んでくれている
青森の男性達よ。
近々、とても面白そうななデリヘルがオープンしそうですよ。