デリホスをやっていた頃のクリスマスは大忙しだった。
ケーキもたくさん食べた。
「メリークリスマ~ス!」と、
まるで10代みたいなはじけ方をする女神様も、
「べつにクリスマスだからって、
日本人の私にはどうってことないんだけどね」と
否定的な女神様もいた。
『恋人達にとっては一大イベントだしね、
そうでない人にとっても習慣だからね』と、
クリスマス否定論者に当たり障りの無い返事をしていたけど、
あまり喜ばしい習慣ではないと思っていた女神様達の服装はといえば、
いつものコーデよりもワンランク上で、
明らかにおめかしをしていた。
そんな女性の矛盾が可愛らしく思えると、
とっておきなコーデもいっそう綺麗に目に映った。
服を脱がせると、おろしたてと思える上下セットのランジェリー。
それは自分へのクリスマスプレゼントなのか、
僕へのプレゼントだったのか。
真新しいランジェリーを見ると、嬉しくなったけど、
それに最初に触れるのは僕で良いのか?っていつも思ってた。
僕は女神様にとって、二番目、三番目の男で良いと思っていたから。
よそいきなランジェリーを見た時は、
僕に会う為にありがとう、って嬉しく思ったけど、
もしもそれが彼氏や旦那さんに見つかってしまって、責められたら・・・と、
いつも心配していた。
と言っても、僕に会う前に大切な人と愛し合って来ていた女神様もたくさんいたから、
僕が心配するようなことでは無いのだけれど、
それはそれで、なにやら嫉妬めいた気持ちも ちょっとだけね。
ちょっとだけだよ。・笑。
そんな気持ち、こんな気持ちで
Happy Merry Christmas Stevie Wonder, Andra Day - Someday At Christmas