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実話小説・隣の女子寮-28

tz95

俺には若さしかない。
それが魅力であるならば、それで攻めてみることとしよう。
おまけに若気の至りとして、無神経を自覚したまま、
他人の心に土足であがりこむような真似もしてみよう。

あの日泣いていたのはどうして?
旦那さんてどんな人?
結婚したらHはどれぐらいのペースなの?

世間知らずな青年の質問に彼女はその都度答えてくれた。

やっぱり涙の理由は、夫の浮気にあった。
夫婦間交渉は子供の出産後、この四年間一度もなく、
一度は別居を決意し、荷造りを始めたものの夫の説得に負け、相変わらずの生活を送っている。
夫が財布を握っていて、自由に使えるお金は無い。

ローソンで待ち合わせをして、ラブホテルには11時に到着した。
5時までフリータイムだったが、幼稚園に子供を迎えに行かなくてはいけないので、
二人に許された時間は2時までの3時間。

俺が服を着たままベッドに寝そべっていると、彼女は鞄の中から何やら取り出した。
「アタシこんなんだったんだよ」と、大切そうにページをめくったのは豹柄のプリ帳だった。

もう7年も前に撮られたもの。そこには、おすまし、バカ笑い、ヘン顔、
どれをとっても楽しそうな彼女が居た。
「どれも可愛い」と俺が言うと、
「プリだからね」と照れくさそうに笑った。

入室してすぐに彼女はバスルームに向かっていた。
会話の途中もバスルームからは、バスタブにお湯が注がれる音が聞こえてきて、
「二人でお風呂に入ろうか」と言った彼女に、俺は、
「うん」と一言、笑顔で返した。

二人とも全裸になりバスルームで向かい合った。
そのアングルで女体を見るのは初めてだ。既に経験済だというのに。
息が感じられるほど近くにいる女性には顔があり、手を伸ばさなくても身体を触れる。
下から乳房をそっと持ち上げると、乳首がこちらを向いた。
親指で押しながら小さく回していると、みるみるうちに乳首が勃ってきた。
俺は腰をかがませ、それを口に含むと舌でその感触を確かめた。
舌で覆う。舌を転がす。
数えれば、両手ほどの人数の女性の乳首を舐めていた俺だったが、
彼女の乳首はそれまでの女性のものよりも大きく、
舐めごたえのある乳首に、彼女の経験と生活まで感じとれた。
俺の頭を両手で包む彼女の息が耳に当たる。
鼻息も状況次第では艶かしい演出になる。

「時間あるから焦らないで」。
彼女はそう言うと、もう片方の胸に移行した俺の顔を離した。

泡をたくさんたてて、お互いの身体を洗い合った。
「メールでM男君って言ってたね」
「言ったけど、よくわかんない」
「足の指、舐めてみる?」
「うん」

彼女の足を壊れ物を扱うように大切そうに両手で持って、
指の一本一本、指間まで丁寧に舐めてみた。

「どんなかんじ?」
「こんなふうに舐めるの初めて。いいかも」
「やっぱりM男君なんだね」
「どうかなぁ、まだわかんない」
「いつわかるの?」
「さぁ、わかんない」
「今日知りたい?」
「ダメ。今日はダメ」
「どうして?」
「今日は俺が葉月さんを癒してあげる日だから」。

 二人ともバスタオル一枚をまとったまま、向かい合ってベッドに座っていた。
俺は照明を少しだけ落とそうと、四つん這いの格好でタッチパネルの操作を始めたが、
ボタンがたくさんありすぎて手間取っていた。
「一度全部点けてみてよ」と彼女に言われ、全ての照明が全開されると、
俺の後ろに回った彼女が腰に巻かれたバスタオルを外しにかかった。
全裸で四つん這い、尻を突き出す姿勢の俺は、慌てて照明を暗くしようとしたが、
「明るいままで」という彼女の指示に従うと、
彼女はまず突き出した尻から舌を這わせ始めた。
尻から足首まで、柔らかい舌がツーッと下がっては、また上がる。
背中一帯を舌が這う時は、尻の山間の窪みを指で軽く押して刺激しながら、
そのまま渡りを下がり、玉を優しく包んだ。
突然始まった秘め事は、思いもしない姿勢からのもので、
イメージしていた体位とは真逆のものだった。

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| 小説・隣の女子寮 | 13:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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