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実話小説・隣の女子寮-57

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お互いのカラダにシャワーのぬるま湯をかけあった。
瑞穂がキャッキャッ言うのが可愛くて、面白くて、
俺はわざと温度調節レバーを青に合わせて、水をかけた。
狭いバスルーム、逃げ場の無い彼女は、俺に抱きついた。
大きな胸の感触があまりにも心地よかったので、温度調節のレバーを黄色に戻しても、
そのまま二人で抱き合っていた。
彼女は、俺の股間を触るでもなく、俺も胸を舐め始めるでもなく、
それまで女性達と過ごしたバスタイムとは全く別な空気が流れていた。
抱き合うだけでドキドキする。
これが10代の、高校生の、恋愛のあるべき姿。
裸で抱き合うこと自体、高校生にはあるまじき行為なのだろうけど、
こんなにドキドキする抱擁は、それまで味わったことがなかった。
首筋にキスをするのも忘れ、俺達はただ裸で抱き合っていた。

「あ、うちと同じボディソープだ」
瑞穂がオレンジ色のポンプボトルを見つけて言った。
「そうなの?」と返した俺は、
「じゃあ、カラダの洗いっこしようよ」と続けた。

立ったままの俺の背中を彼女が泡がたっぷりついたスポンジで洗ってくれた。
前に回り、胸をやさしく洗い、下へ下へスポンジが移動して、
へその下に行き着いた。
モノもやさしく洗ってくれるものだと期待していると、
突然俺の手を取り、スポンジを搾って、たくさんの泡を俺の手のひらにのせると、
「ソコは自分で丁寧に、納得いくまで洗ってください」と笑った。
俺も笑って、お言葉通り、両手で納得いくまで洗った。
今度は俺の番、と彼女を椅子に座らせ、背中を洗い出した。
背中から手を回して胸やお腹らへんもやさしく洗った。
前に回り、膝で立ち、右脚を大切そうに両手で持ち、ふくらはぎを洗おうとすると、
「そんなとこまで?」と恥ずかしがった。
「うん、全身を洗ってあげたいんだ」と言うと、
「なんか、ヘンだよ」と呆れたような口調の後、またケラケラと笑った。
左の脚を持ち上げ、かかとを持ちながらふくらはぎを洗い、そのまま太ももを洗い、
いよいよ、真ん中を洗おうとしたところで、瑞穂が「はい、ちょうだい」と両手を差し出した。
俺は、仕方なくスポンジを搾って、たくさんの泡を瑞穂の手のひらいっぱいにのせた。
「へへ」と笑いながら、自分で股間を洗った瑞穂。
自分でやる時ってこんなふうにやるのかなぁ、と瑞穂のオナニータイムを勝手に想像してしまった。
そして、いや、瑞穂はオナるような子じゃないな、と勝手に決めつけた。
白いカラダを泡が包むと、まるで天使のように瞳に映った。
無垢で真っ白な天使。そんな初恋の女性が目の前に居た。幸せな気分だった。

瑞穂のカラダの泡をシャワーで洗い流してあげた。
股間めがけて勢い良くシャワーを浴びせると「キャッ」と恥ずかしがった。
両脚の泡も丁寧に洗い流した。
瑞穂の左脚……。
膝の内側……。
俺の目は、そこに釘付けとなった。
そこには、見覚えのある二つの小さなホクロが。

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| 小説・隣の女子寮 | 00:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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