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小説・何も見せない-06

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 影で本庄君を紹介した時には、ちょっとした悪戯心が働いて、
罪悪感が襲ってもおかしくない行動だったのに、
秘密でいっぱいの彼の一部分を私が握れることに、なんらかの快感を感じた。

Hがしたくてしたくてしょうがない中垣君をH好きな亜美さんに紹介するのは、
当たり前のセッティングで、むしろ親切心に近いものを感じた。

「女の人を知りたくて、いつも一人でやっている面白い男子がいます」と
亜美さんにメールをした後、
本庄君を逆ナンした時と同じように二人を合わせ、
その後は亜美さんの強引な逆ナンパ戦術に任せるということになった。

でも、野球部は帰宅が遅い。毎日遅くまで練習をしている。
亜美さんがガストで待っていてもなかなか現れないし、
毎日野球部の練習が終わるまで見張りをするのにも疲れた。

ある日曜日、野球部の練習が無いことを聞きつけた私は、
中垣君をカラオケに誘った。
待ち合わせをローソンにして、彼が居るのを確認した上で、
「ごめん、行けなくなった」とブッチした。
その時ばかりは罪の意識を感じた。
私のメールを見た後、すぐに亜美さんが車で現れ、
逆ナンパがあっさりと成功した。

「中垣君ゲットw可愛いじゃん、後で連絡するね、ありがとーwww」
「はーいw報告待ってますねw」
亜美さんのメールには、いつも焦りが感じられる。
何に焦っているのかはわからないけど、
何かにつけてものすごい貪欲さを感じる。

中垣君はドSだったらしい。

それを知ったのは亜美さんからのメール。
「彼、やたら攻めたがってウケたwww」
初体験にもかかわらず、それまで知識として収集したS男としての攻め方を
全て実践したと思われた中垣君に、
「やるじゃんw」と心の中で拍手をおくった。

中垣君は翌週、2人めの女性を経験した。
弥生さんだ。
「さすが野球部だね、タフでタフで、アタシ困っちゃったよ」と、
床上手で攻め上手のはずの弥生さんが弱音を吐いた。

中垣君とのカラオケデートをブッチしてしまったお詫びに、
昼にパンを何回か買ってあげていた私。
パンを渡しに行く度に、年上女性を汗だくで攻めまくるシーンが頭に浮かんだけど、
私の体は何の反応も示さず、逆にこみあげてくる笑いをこらえるのに必死だった。
あの日中垣君と、カラオケに行ったら、もしかすると強引にやられていたかもしれないな、と思うと、
亜美さんへの感謝の気持ちが若干わいた。

中垣君と亜美さんは、その後2度会った。
いずれも中垣君からの強引なメール。
弥生さんとはその後の関係は無い。
「アタシ、中垣クン、ちょっとカンベンw」というメールで弥生さんの心境がわかったけど、
本庄君とは週1で会っていたようだ。
「本庄君、ク○ニが好きだから、アタシに合ってるの」。
弥生さんのメールで、本庄君が完全に弥生さんのペット的な存在になっていることが推測された。
そしてク○ニってどんなかんじだろう、と思い始めた。
「本庄君のモノはけっこう大きいんだよw」と、
亜美さんから聞いたことがある。
「舐めるのかなり上手になったよ」
弥生さんから、そう聞いたことがある。

本庄君のモノを見てみたい、そんな衝動にかられた。
そしてク○ニというものを経験してみたい。
私は、PCの前に座ると、二次元サイトを飛び越え、
三次元のク○ニ画像を漁りだした。

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| 小説・何も見せない | 11:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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