優花さんが指を出し入れした。
男子に見られていると思うと、なおのこと興奮した。
弥生さんが「本庄君見える?」と聞くと、
「はい、見えます」と彼が言った。
そして「スゴイです、トモさんスゴイです」と声を震わせ言い加えた。
彼のその反応だけでも、じゅうぶんすぎるほどの“萌え声”だった。
亜美さんが手の動きを早めたようだ。
私は後ろを向いて見えなかったけど本庄君のよがり声のトーンで感じとれた。
そして「いきます、いきそーです」という弱音が耳に入った。
亜美さん「ダメ!」
弥生さん「我慢して!」。
かろうじて我慢した本庄君。
私は彼のことよりも、自分のことでいっぱいいっぱい。
腰が勝手にクネクネ動いてしまい、それを一度リセットした本庄君が見ていた。
「舐めてみる?」と聞こえた。
「え?誰が誰のを?」背後で行われている会話の主語がわからない。
優花さんが私の身体を抱え、テーブルに押し出すと、まもなく、
濡れ濡れのソコめがけて、ズン!と突進して来るものがあった。
ビックリして、突き出していたお尻をひっこめて振り返った私。
そこにあったのは本庄君の顔だった。
舐める人は本庄君で、舐められる人は私。主語がはっきりした。
亜美さんにモノを刺激され続けながら、弥生さんが彼の頭を押して私のお尻に押し付けた。
状況を確認できた私は、一瞬、恥ずかしそうに戸惑うふりを見せた。
が、本庄君の顔にお尻を突き出した。
舌が触れた。
お尻の穴に。
「え?なんでソコ?」。
「ソコお尻の穴じゃんw」と弥生さん。
亜美さんも優花さんも笑った。
私もつられて笑った。
「角度が……」と彼が言ったところで、「ああああ」に変わった。
本庄君は我慢できず、いってしまった。
亜美さんと弥生さんが後始末に動き出した。
私のテンションはすっかり下がってしまい、
ショーツを穿くとトイレへ行き、ビデで洗った。
部屋に戻ると、延長した1時間もそろそろ経過した時間。
「帰ろうか」と亜美さんが言うと「そうだね」とみんなが後に続いた。
主役の本庄君は制服を着直していたけど、
目がうつろのように見えた。
目覚めた直後に、見た夢を思い出しているような、そんな状態だった。
夢じゃなかったんだよ本庄君。
私は君がクラスメイトには絶対に知られたくない、
君の秘密をしっかり見せてもらったよ。
そして君はクラスメイトの私のことも見たし、
キミのその舌はね………。
とにかく今までの1時間は、夢なんかじゃないんだからね。
心の中で彼にそう言い聞かせた私。
なんとなく二人には上下関係のようなものができてしまった。
もちろん私が上、彼が下。
家に返り、私はシホとして本庄君にメールした。
「今日はどんな日だったの?」
返事はすぐに届いた。
「忘れられない日でした」。
「へぇ、そうだったんだぁ、良かったねぇ」とだけメールを送った。
何が忘れられないのかを聞こうとしなかったのは、
私に新しい目的ができたから。
つづく