私と本庄君の関係を女友達にネットで読んだ他人のお話しとして喋ってみた。
一通り説明し終わった後に、
「その子ね、ウチらとタメなんだけど、
そのイケ様と今後どんなふうにつきあっていこうか迷ってるんだよね、
ウチの立場に置き換えて考えてみても、良い策が思い浮かばなくってね、
ねぇねぇ、自分だったらどうする?」
それを10人の女友達に聞いてみた。
ある友達は「私ならセ○レにしちゃう、イケ様なんでしょ?」。
またある友達は「う~ん、そのメンズ、草食っぽくね?なら、ペットじゃんw」
それを聞いた友達は、「あ~w草食の男子をHペットにしてるJKの話、読んだことあるしw
アタシもたぶんペットにしちゃうかもwww」と。
そしてもう一人の子は「いいねHペットwヤバイよソレ!wたのしそうだねwww」と笑った。
これが私のイツメンの意見だ。
私はこんな友達といつも一緒に勉強をしている。
彼女達からはS的な意見ばかりが飛び出した。
イツメン以外の友達からは、「鑑賞用に」とか、「今のままでもじゅうぶん楽しそう」とか。
誰一人、罪深い女子を責める者がいなかった。
セ○レ…、ペット…、玩具…。
本気でそんなこと言っているのだろうか。
「あぁ、聞くメンバーを間違えた、あの子達みんな腐女子が入ってる」。
そして、何を隠そうこの私、実のところはMっ娘だったのだ。
それもかなりのMと自称している。
だから私の頭の中では、毎晩、本庄君に襲われていた。
私から誘うことなどできない。
襲ってくれない?なんて言えないし、そうなれば私主導になってしまう。
本庄君がS、私がM。
毎日の妄想を現実のものにはできないものか。
私は毎日考えていた。
シホはメールで「Sっぽいプレイに興味はないの?」とさりげなく聞いた。
「ボクはまだS系プレイは未経験なんです。いつも攻められてばかりのMプレイばかりです」。
「へぇ、攻めたくないの?」
「今はまだ攻めたいとは思いません、女性を気持ちよくさせることに喜びです。
……。
なーんだ。
つまらない。
それだったらセ○レじゃん、ペットじゃん、玩具じゃん。
私はメールした。つまらなそうに。
「それだったら、Hペットじゃん、H玩具じゃん、いいの?それで」
「はい、いいんです、いろいろ教えてくれますから」
「じゃあ、Mの女の子から気持ち良くさせて…ってお願いされたら、どうすんの?」
「その場合は……、わかりません、M同士のプレイってどうなるんでしょうか、シホさん」
「そんなこと知らないし!」
もーっ、話しが進まない。
本庄、まるっきりのドMじゃん!とイライラした。
「そんなだったら、うちらのイツメンの中にマッパで放りこんでやろうか?
ペットだのオモチャだの毎日みんなに使われて、
キミ、全部吸い取られちゃうよ」と送ると、
「興味あります、みんなSなんですか?」と返って来た。
そんなはずないでしょ!女はMが多いはず!と返してあげたかったけど、
その日は何かと疲れていたので、メールをそこでやめた。
そして、ネットで見た“女性の70%はM”というデータも1995年のもので、
この15年間に半々になっているかもしれないなぁと、確証がもてなかったこともあった。
はぁ。
彼は私を襲ってはくれない。
どうしたら、襲わせることができるのだろう。
その日も、それを考えながら眠りについた。