三日前の夢。 何の用があったのか、僕は人っ気の少ない細い路地を歩いていた。
両側にはブロック瓶、その向こうには民家があるのかも解らない。
前方から3人の男が横並びでこちらに向かって歩いて来た。
向かって左の男性は学生風の出で立ち、真ん中はスーツを着たビジネスマン、
歩幅が狭くちょこちょこと2人の後からついてくる男は作業着姿の中年。
道を譲った僕を3人が睨むと、「おまえ、涼汰だろ」と学生風の男が言い、
返事をするや否やスーツの男が殴りかかって来た。
仰け反って拳をかわした拍子に背後のブロック瓶に頭をしこたま打ち、
ひるんだところに3人が襲いかかった。
まずいな、と思い、とりあえずうずくまって防御に専念していると、
地響がゴーッとおこり、やがてドタドタと大勢の足音に変わった。
3人は攻撃をやめ、音が迫りくる方向を見た。
僕もまるで戦車のような豪音が気になって、逃げるより先にそちらを見ると、
数百人はいるであろうと思われる女性の大群が走って来るではないか。
何が起こったか解らない3人と僕を大群は包囲し、3人の男に一斉に攻撃をくわえだした。
「ごめんなさい、助けてください」。
3人の男達は悲鳴をあげるが女性達は容赦せずに殴る蹴るの暴行を与え続けた。
僕はその様子を茫然と見ている。
集団を構成する女性の面々は、10代もいれば50代と思われる女性もいる。
やがて暴行は終わり、一人ずつ僕の目の前を通過して帰っていった。
その際「大丈夫だった?」と声をかけてくれた。
僕は地べたにペタンと女の子座りをしながら、微笑みかける女性達を見過ごした。
打ちのめされた3人はウーウーと唸り、立ちあがることもできないようだ。
僕はそんな3人を病院へ運ぼうとはせず、救急車も呼ぼうとせず、その場を立ち去った。
☆
夢判断で分析すると、この夢にはどんな意味があるのだろう。
あの3人の男は、かつての女神様達の彼氏や旦那さんだったのだろうか。
だとすると、女性の大群は“女神様の群れ”ということになろうか。
女神様の誰かが、デリホスを呼んだことを旦那さんに見つかってしまい、
家庭内で辛い状況にはなっていないよなぁ……と何故か突然不安になり、
女神様達の浮気や遊びが、彼氏や旦那さんに知られませんように…と、
独りで風呂に浸かりながら願った日の夢だったのですが。