私。
恋愛結婚して、お互い年齢を重ねるとともに、
身体を重ねることもなくなった。
子供が成長し、育児から手が離れてここ数年、
世間話やテレビで耳にする人妻達の色事は、
自分とはまったく別次元の人妻達を潤す非現実的な事だと思っていた。
もしも若い男性とそのような事がおこっても、
こんな身体では、全裸を晒すことすら恥ずかしい。
でも性欲はある。若い頃よりもあるから困ってしまう。
街で若い男性を見かけると、知らず知らず目を追ってしまう自分がいる。
年の差がひとまわりも違う若い男性を連れて歩く同年代の女性を見るのは
まさに羨望の眼差しで、その光景を自分と置き換えては、白昼の自慰にふける。
ネットで濡れ場のある画像や動画を探し、濡れたソコに指を運ぶ。
「この年齢じゃあ…この身体じゃあ…」いつもそう思う。
ある日、美容室の女性誌で、デリバリーホストについて書かれている記事を読んだ。
私は、地元でもあるのかどうかをネットで調べてみた。
お金を払えば、こんな私でも抱いてくれる男がいるかも知れない。
お金を払えば、この欲求を解消してくれる若い男性がいるかもしれない。
☆
僕。
ラブホテルのドアをノックしたのは日曜の昼。
迎えてくれたのは色白で若干ふくよかな清潔感のある女性だった。
本当は別な男性がここに来るはずだったが、彼と電話が繋がらず、
急きょ僕が来ることになった。
最近は、もっぱらS性のある女性専門となってしまっていて、
バランスを崩しかけていた僕にとっては、
電話受付の際の簡単なアンケートで「ソフトなM性がある」と答えた女性と、
久々に会えたのが、嬉しかった。
彼女は恥ずかしがっていて、伏せ目がちのまま会話をした。
「年齢は幾つなの?」
「23です」
「若いね、ひとまわりどころか、2倍じゃない」
「何言ってるの、まだまだ若くて綺麗だし」
「お世辞は言わなくていいよ、こんなおばさんでごめんね」
僕はちょっとだけムカついた。
「そういう気持ちだから自信を無くすんだって」と、内心思った。
でも、そんな女性に全てをさらけ出させ、
日頃の願望をまき散らかすぐらいに乱してあげたいと、強く思った。
シャワータイム。恥ずかしそうに全裸を晒した彼女の豊満な胸にむしゃぶりついた。
きつく抱きしめ唇を重ねた。それは唇を奪うと言っても良いほどの荒々しいキスだった。
驚きながら恥ずかしがる彼女の鼓動を、密着させた胸板に伝わった。
ベッドタイム。
「ごめんねこんな身体で」。彼女の自虐科白が僕をいちいち苛立たせる。
僕は何も返さず彼女の身体を貪ったが、それもわずか30秒ほどで、
胸を舐めている途中で、まるで処女の女性に接するほどの優しい愛撫に変わっていた。
全身をゆっくり味わうように舐めた。
お腹のあたりに舌を這わせると、彼女の口から「お腹の……」。
僕は彼女の口をとっさに塞いだ。
どうせまた「お肉が」とか「ごめんね」と言うに決まってたから。
上半身をくまなく舐めつくした。恥ずかしがっている彼女。
僕はまだ彼女を淫らにさせてはいない。さぁ、これからだ。
蜜壷の周りを焦らすように舐めた。
「自分で触ってみて」と僕が言った。
既に濡れまくりの蜜壷から溢れ出る淫蜜。
僕の命令を無視して指を咥えている彼女。
ちょっと強引にその指を口から離し、ソコへ持っていかせ、
「ほら、自分で触って」と言ったが、ソコに指を置くだけで、ただ恥ずかしがるだけだった。
僕は彼女の人差し指を取り、壷穴に差し込み、出し入れさせた。
「いつもは指なの?オモチャなの?クリ派でしょ?」
勃起して大きくなったクリトリスは、日頃の習慣を物語っているようで、
つい口にしてしまった。
壷穴の人差し指は何度も出し入れされ、それにともないクチュクチュと淫らな音をさせた。
僕はクリトリスを舐め出した。僕のアゴを彼女の手が擦りながら人差し指が出し入れされていた。
僕は両手を豊満な胸へと運ばせた。とても柔らかかった。
クリトリスを舐め出してすぐに彼女は果てた。
これで終わらせるわけにはいかないと、僕はシックスナインに持ち込んだ。
彼女の顔の上に迫ってきたモノ。
「好きにしちゃっていいよ」と言うと、パクリと咥えた。
僕は感じた。思いのほか上手なフェラによがりまくった。
シックスナインはカタチを崩し、立体の69から平面の69へと変えた。
彼女の二回目の準備ができたことを確認した。
僕はまた焦らした。正常位に体を変え、
クリトリスにペニスの先端を突っついたり押し当てたり。
2本の指を壷に入れ、Gスポットを刺激した。
結局彼女は3度昇天した。
3度目は壷の奥、指では届かない場所を何かが突っついてる最中に果てた。
40代からでも女性は綺麗になれる。
彼女が再びだんだん綺麗になっていくのを僕は見ていたい。
そう思ったから僕は「また会いたいです」と言った。
自分からそんなことは滅多に言わない。でも言った。
「いいの?」と彼女が言ったが、僕はまた口を塞いだ。
「マジでまた会いたいです、お願い」。
彼女はこくりと頷いてくれました。
僕には確信があります。
彼女、絶対にもっともっと綺麗になっていくはずです。