衣擦れの音がした。枕元近くにその人の服が置かれたかと思うと、
アクアマリンの香りが微かに漂った。
その香りに酔いしれていると、腹の上に突然重みを感じ、両乳首を軽くつねられた。
馬乗りになったその人は、俺の胸全体に指の腹をゆっくりと滑らせたが、
汗ばんだ皮膚は滑りが悪く、時折キュッと肌に引っかかった。
指先は首筋をつたい、唇に辿り着くと、めくってみたり閉じてみたりしていた。
そして唇が重なった。
やがて、十分すぎるほどの唾液を含んだ舌が、閉ざした口をこじ開けるようにして入って来ると、
舌は絡まり、舌は吸われ、チュルチュルッと音を伴った。
片手で両頬を押されると自然と口が大きく開き、
意図的に絞るように集められたその人の唾液が、そこにどっと注がれた。
俺はその人の大人びたキスに、すっかり酔わされ、
同じ高校生でありながら、ここまでのキスをする女の子がいるのかと思うと、
ただ寝ているだけの俺は、男として情けなくなった。
これだけ経験のありそうな女の子を俺はどう喜ばせればいいんだ?
夢見心地の中、考えを巡らせてみたが、俺には経験が無さ過ぎた。
その人の唇はだんだん降下して、ピンピンにBOKKIしたソコに行き着くと、
焦らすかのように、まず周りから舐め始めた。
玉を含んだ。くすぐったくて我慢する度に腹に力が入った。
その間も俺のソレは、細い指による上下の運動に耐え続けている。
唇が竿へようやく移ると、まず先端を舌が這った。
そのまま咥えてもらえるのかと思っていると、その人は体勢を180度変え、俺の顔に跨ると、
既に溢れるほど濡れている窪みを俺の口に押し付けた。
そして俺のモノをすっぽりと咥えた。
俺は舐めるのを中断し「あんまり・激しい・のは……ダ・メ……」と、声を絞り出した。
その人は無言で腰を更に下ろし、俺の顔に強く押し付けると、
自ら激しく腰を振り、摩擦を繰り返した。
俺の舌は薔薇のような花びらに包まれたその真ん中を、
必死に追いかけたが、捕まえたかと思うと逃げられた。
「舌……出したまんまにしててくれる?」吐息混じりにその人が言った。
腰の動きが更に速度を上げた。
鼻には蕾(つぼみ)が何度も当たっていた。
いや、意図的に鼻に蕾をきつく押し付けられていた。
その人は感じすぎていたように思えた。
声が、息が、とにかく荒かった。
我慢できない、とばかりに口から俺のモノを離すと、
竿は腹の上に勢いよく二度三度バウンドしてから収まったようだ。
途切れ無く蕾は鼻を擦り続け、喘ぎ声も途切れ無い中で俺は、
言われたとおりに舌を立てたままでじっとしていた。
竿自体に重みを感じた。その人の頬が乗せられていたようだ。
意志を持つ生き物のような俺のソレは、
小さくピクピクと呼吸をしているかのようで、
ドクンドクンという脈音は、頬擦りをしながら喘ぎ声を出すその人の頬に伝わった。